10月13日(木)からフジテレビ系ドラマ、木曜劇場『Chef~三ツ星の給食~』がスタートしました。
天海祐希さん演じる、三ツ星レストランの天才女性シェフ・星野光子(ほしの・みつこ)は、三つ星レストランの総料理長として腕をふるっていましたが、ある日オーナーとトラブルを起こしクビになってしまいます。そしてなぜかテレビ番組の企画で学校給食を作ることになってしまい…そんなお話しです。
星野光子という名前は「星みっつ!」を連想しますね。
そして、星野光子が給食作りをする三つ葉小学校の栄養士・荒木平介(あらき・へいすけ)を演じるのは遠藤憲一さん。
強面俳優として有名ですが、ピンクのエプロンで番宣している姿がとても可愛かったです。(年上の俳優の方に失礼ですね、すみません)
今回は、そんな遠藤さん演じる栄養士について紹介します。
◆栄養士ってどんな仕事?
栄養士と管理栄養士は、食事や栄養について個人や集団にアドバイスをする栄養の指導をしたり、栄養面やコスト面を考慮して献立を作成したり、食材を発注したりする職業です。
◆どのような違いがあるの?
東京都福祉保健局には以下のように書いてあります。
栄養士:都道府県知事の免許を受けて、栄養士の名称を用いて栄養の指導に従事することを業とする者(栄養士法第1条第1項)
管理栄養士:厚生労働大臣の免許を受けて、管理栄養士の名称を用いて、傷病者に対する療養のため必要な栄養の指導、個人の身体の状況、栄養状態等に応じた高度の専門的知識及び技術を要する健康の保持増進のための栄養の指導並びに特定多数人に対して継続的に食事を供給する施設における利用者の身体の状況、栄養状態、利用の状況等に応じた特別の配慮を必要とする給食管理及びこれらの施設に対する栄養改善上必要な指導等を行うことを業とする者(栄養士法第1条第2項)
参考:東京都福祉保健局
もう少しわかりやすく書いてみます。
栄養士は、栄養士養成施設を卒業と同時に、都道府県知事の免許を受けて「栄養士」になることができます。基本的に健康な方々を対象にしています。
一方、管理栄養士は国家資格です。管理栄養士養成施設で学び、管理栄養士国家試験に合格し、厚生労働大臣の免許を受けて「管理栄養士」になることができます。
健康な方々だけでなく、傷病者も対象となり、身体の状況や栄養状態を考慮した栄養指導を行います。
また、栄養士として定められた修業年数を働き、管理栄養士国家試験に合格すれば「管理栄養士」になることができます。
◆どのような職場で働いてる?
栄養士、管理栄養士の方々は、その対象となる方々にはどのような栄養が必要なのかなど栄養素を計算して食事を提供しています。さまざまな職場があります。
○学校給食の現場
成長期に必要な適切な食事と栄養に関する知識を提供○社員・学校食堂の現場
働く人、学ぶ人の健康づくりをサポート○社員・学校食堂の現場
働く人、学ぶ人の健康づくりをサポート○スポーツの現場
運動能力を高めるための食事をアドバイス○医療の現場
医療チームの一員として治療に貢献する○福祉(高齢者・障がい者)の現場
身体の機能に合わせた、食べやすい食事づくり○福祉(児童)の現場
子どもたちの食と健康の土台を築く○研究・教育機関の現場
食に関するエビデンスづくりや未来の管理栄養士・栄養士の育成
参考:公益社団法人日本栄養士会
子どもの学校給食の試食会に行くと、以前に比べて学校給食もかなりおいしくなったように感じます。栄養士や管理栄養士をはじめ食事を提供される方々の努力によるものなのですね。
星野光子は朝のバラエティ番組に出演したときに、「給食が残るのは美味しくないからだ」と話していました。でも彼女が作ったフレンチ料理は子どもたちに「まずい」と残されてしまいます。
今後、星野光子が学校給食にどのような変革をもたらすのか楽しみです。