メダルラッシュで盛り上がりを見せたリオ五輪が終わりました。リオ五輪の開会直前まで大会会場などの工期が遅れているとニュースになっていましたが、無事に競技が行われて良かったです。
いよいよ4年後は東京五輪開催。
2020年に向けて、これから各競技場や選手村が続々と建設されていきます。いろいろと話題になった新国立競技場は、世界で活躍する建築家、隈研吾さんの設計になります。
そこで今回は、建築家・建築士の仕事について紹介します。
◎建築家とは?
公益社団法人日本建築家協会によると、「建築家とは建築の設計や監理、その他関連業務など建築関係のプロフェッショナルサービスを提供する仕事」とされています。資格としては 建築士になります。
2015年7月クールの連続ドラマ『恋仲』では、福士蒼汰さん演じる三浦葵は建築士を目指して、設計事務所で見習い建築士として働いていました。新人コンクールの課題「100年続く家」の設計をしていたのが印象的でした。
1996年のドラマ『協奏曲』では、天才建築家の海老沢耕介を田村正和さんが好演。その海老沢を尊敬する貴倉翔を演じたのが木村拓哉さんでした。
ドラマ『結婚できない男』で は、阿部寛さん演じる桑野信介が建築士の設定でした。
◎建築士の資格
日本には、一級建築士、二級建築士、木造建築士の3種類の国家資格があり、建設できる建物の規模などが異なります。例えば 学校、病院、映画館など多くの人々が集まる建物や、一定以上の規模の建物は一級建築士しか設計業務ができません 。実務経験年数や学歴(学科)など受験資格があります。
一級建築士の受験資格を得るには、大学の建築学科を卒業するのが最短です。二級建築士や木造建築士の資格取得後に実務経験をつみ、一級建築士の試験にチャレンジすることも可能です 。
二級建築士・木造建築士の資格取得後4年の実務経験
大学(建築学科)卒業後2年の実務経験
短大(建築学科)卒業後3~4年の実務経験
高専(建築学科)卒業後4年の実務経験
建築設備士として4年の実務経験
いずれにしても、建築関係の会社や設計事務所などに就職をして実務経験を積むことが必須となっています。
◎建築士の仕事とは?
建築士とは、お客様の要望や予算、法律をふまえて建物の設計やデザイン、監理、現場監督などを行います 。構造や設備、デザインなどの幅広い専門的な知識が必要になります。
『結婚できない男』では、桑野はコミュニケーション能力があまり高くなく、棟梁とよくケンカになってしまうような人柄でしたが、高島礼子さん演じる建築プロデューサー沢崎麻耶が取引先との関係を良好にするパイプ役となって活躍していました。建築士はチーム力や、コミュニケーション能力も必要です。
建物だけではなく、環境や美観を損なわないような街づくりや歴史ある建物の保存、そして未来の街を創り出すことも建築士の仕事です。
4年後の東京オリンピックに向けて、これから建設が急ピッチで進んでいくことでしょう。
日々変化していく東京の街を見て、建築士に憧れる子どもたちが増えるかもしれませんね 。