映画やテレビ番組によく登場するのが「検事」。
検事とはどのような仕事で、どうしたらなれるのでしょうか?
2001年にスタートしたフジテレビ系列の連続ドラマ『HERO』の主人公、木村拓哉さん演じる久利生公平は「検察官」でした。2015年7月には映画版第2作が公開されたので、ご覧になっていた方も多いのでは?
○検察官は何をする人?
『HERO』では、久利生検事と呼ばれていましたが、検事は検察官の中の職階のひとつです。検察官は法務省の国家公務員になります。
検察官は、刑事事件について、捜査及び起訴・不起訴の処分を行い,裁判所に法の正当な適用を請求し、裁判の執行を指揮監督するなどの権限を持っているほか、公益の代表者として民法等各種の法律により数多くの権限を与えられています。
事件が起きると、警察は犯人を捜して逮捕したり捜査をし、検察官は起訴をするために、警察と協力をしながら自らも捜査を行い、その事件の真実を明らかにします。日本では、検察官だけが、犯人を起訴できるので非常に重要な職業です。
○検察官になるには?
検察庁によると検事になるための資格を持つのは以下のとおりです。
- 司法試験に合格した後,司法修習を終えた者
- 裁判官(判事・判事補)
- 弁護士
- 3年以上特定の大学において法律学の教授又は助教授の職にあった者
- 3年以上副検事の職にあって,検察官特別考試に合格した者
○女性の検察官も活躍中
映画『HERO』に吉田羊さん演じる女性検事「馬場礼子」さんが登場しますが、平成23年度の検察官の女性の比率は全国で14%。
多くの女性検察官が活躍しています。
なかには、産休を取得して、子育てと両立されている女性検察官の方もいます。
女性検察官といえば、名取裕子さん主演のテレビ朝日系列『京都地検の女』が有名ですね。
検察官が登場するテレビドラマがあればぜひチェックしてみてください。
※文部科学省では、「働く意味は、働く大人(ヒーロー)に学べばいい」という啓発メッセージを掲げ、映画『HERO』とタイアップして子供たちが「生きる力」を身に付け、自分の力で生き方を選択していくことができるように「キャリア教育」を推進しています。