【気づきの質問コラム3】「やりがい」と「自己効力感」

前回の「コラム2」では、「外的キャリア」と「内的キャリア」のお話しをしました。就職や転職をするときには、どうしても会社名だったり、業界だったり、それに伴う年収だったりを考えることが少なくないのですが、数年先にどのような働き方をしていたいのか、自分が成長できる仕事とは何か、人生における価値観もあわせてキャリアプランを想定しておくことも大切になります。

それでは、前回の気づきの質問です。

Q2:
あなたがこれまでやりがいを感じた仕事はなんですか?

みなさん、それぞれ「やりがいを感じた仕事」を思い出されたのではないでしょうか。当時は大変だったけど、あの仕事をやりきったことで自信がついた、成長した、周りに褒められて嬉しかった、次も頑張ろうと思ったなど。その仕事があなたにとってやりがいを感じられた理由は何だったのでしょうか。

「やりがい」とは

そもそも「やりがい」とは、どのような意味なのでしょうか。
「三省堂 大辞林 第三版」には、「やりがい」とは「物事をするに当たっての心の張り合い。しがい。『-のある仕事』」と記載されています。

弊社では、「やりがい」を「自分の能力にみあった、もしくはそれ以上の取り組みを行い、お客様や上司・同僚などにその成果を認められ、何より自分自身がそれを通して成長したと感じ、スパイラルアップしていくこと」と考えています。

「自己効力感」とは

やりがいと近い概念に「自己効力感」があります。「自己効力感(self-efficacy)」とは、 カナダ人心理学者のアルバート・バンデューラ(Albert Bandura)が提唱した心理学用語です。「ある高度な目標や業務を自分であれば必ず遂行できると自分自身を信じること」をいいます。つまり、「自分はうまくやり遂げられる」と自信を持って行動に移せる状態です。

少しわかりづらいかもしれません。具体的な例で考えてみましょう。例えば、フィギュアスケートの選手が五輪という4年に1度しかない大事な場面で「自分なら跳べる」と難易度の高い技を決めたり、野球選手がツーアウト満塁でヒットを打ったり、サッカー選手がPKでゴールを決めたり、難関大学の入試で自分は必ず合格する!と自信をもって受験する。彼らは、それまでにしっかりと準備を整えて努力してきた自分自身を信じ、その成功を認知できているから自信をもって臨めるのです。

「自己効力感」を高めるには

バンデューラは、自己効力感が形成されるためには、「結果予期」と「効力予期」が必要だとしています。結果予期とは期待する結果のイメージを明確にもつこと、効力予期とは期待する結果を得るために具体的な行動をとることです。

また バンデューラは、自己効力感を形成するために必要な4つの源を挙げています。

1.遂行行動の達成 : 実際に行動、遂行して成功体験をもつ
2.代理的体験 : 他者の行動を観察する
3.言語的説得 : 自己強化もしくは信頼できる他者による評価や励ましをきっかけに行動する
4.情動的喚起 : 心身の状態を正しく把握し、ネガティブな感情をコントロールする

「成功する人は、もともと才能が備わっていたり、 センスがあるから自分とは違う」と思われる方もなかにはいるかもしれません。 「自分にはできない」とはじめから諦めてしまうような場合には、 1の遂行行動の達成、即ち成功体験を積み重ねることから始めましょう。 成功体験を積み重ねる ためには、いきなり大きな目標を掲げるのではなく、 「スモールステップ」を用意して 小さな成功体験を経験していきます。スモールステップでは、 例えばリフティング20回など 今日の目標を掲げて、どのようにすればそれを達成できるかを考えて行動します。日々決めた目標をクリアしていくことで 達成感を得て、成功体験を積み重ねることができるようになります。

それでは、「気づきの質問3」です。

Q3:
5年後、 あなたはどのような仕事をしていたいですか?

参考: 坂野雄二・前田基成・東條光彦(1988) 獲得された無力感の解消に及ぼすSelf−Efficacyの効果 行動療法研究 第13巻,第2号, 43-53.

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