【気づきの質問コラム6】転職したいと思ったとき

「気づきの質問コラム5 」では、「自己理解」や「自己分析」を深めるために、仕事を通して成長した点をどのように再確認するのかについてお話ししました。実際にやっていただいた方はいるでしょうか。自分に向き合う時間を持つのは実はとても面倒なこと。そんなときにはキャリアコンサルタント、未来コーチを上手に活用してくださいね。

それでは、前回の気づきの質問です。

Q5:
会社を辞めたいと考えるのはどんなときですか?

転職を考える際の理由とは?

人はどのようにときに会社を辞めたいと思うのでしょうか。まず、データから確認していきましょう。

厚生労働省が2019年(令和元年)に行った雇用動向調査では、転職を考える際の理由(20代)は以下のとおりの結果となりました。

20~24歳 [男性]
1位 労働時間、休日等の労働条件が悪かった 17.8%
2位 職場の人間関係が好ましくなかった 17.4%
3位 給料等収入が少なかった 9.3%

20~24歳 [女性]
1位 労働時間、休日等の労働条件が悪かった 17.7%
2位 職場の人間関係が好ましくなかった 17.6%
3位 給料等収入が少なかった 7.1%

25~29歳 [男性]
1位 給料等収入が少なかった 13.5%
2位 仕事の内容に興味を持てなかった 9.1%
3位 労働時間、休日等の労働条件が悪かった 9.0%

25~29歳 [女性]
1位 労働時間、休日等の労働条件が悪かった 18.6%
2位 職場の人間関係が好ましくなかった 13.3%
3位 会社の将来が不安だった 7.6%

みなさんはどうでしょうか。会社を辞めたいと思ったのはどのような理由でしょうか。

出典: 厚生労働省 2019年(令和元年)雇用動向調査結果「転職入職者の状況」

頑張りを認めてもらえない悔しさ

弊社のキャリアコンサルティングでは、新卒(大学生)の方の就職活動のサポートのほかに、転職希望者のご相談も多いです。
そして、転職希望者からのご相談は、大きく2つに分けられます。
転職はすでに決めていて職務経歴書の添削や面接のための想定問題集をもとに面接練習まで希望される方と、今の会社に不満がありいつか転職したいけれどまだ具体的な行動には移していない方。

後者の方の場合は、まずは現状をしっかりお聴きします。そのうえで、会社を辞めたい理由をご本人が客観的に状況を判断できるようにお聴きしていきます。
例えば、以前「後輩が先に昇進した、自分のほうが頑張っているのに。上司はわかっていない」というご相談がありました。
心の中の「こんなに頑張ってるのになぜ認めてもらえないの! 悔しい」といった悲痛な叫びが聴こえてきます。
その方は、「明日にでも辞表を叩きつけて、自分がいなくなって困らせたい。それを会社に知らしめたい」と話されていました。
でも、それで辞めることが本当にご相談者にとっていいことなのでしょうか。ご本人にとって納得できる道を探していきます。

会社を辞める前にやるべきこととは?

「こんな会社辞めてやる」そんなときにやるべきこととは何でしょうか?

弊社の未来コーチは、ご相談者のよき理解者でありたいと願っています。そして、ご相談者が笑顔になるためのお手伝いをさせていただく立場だと考えています。
上記のようなご相談では、丁寧にご相談者のお気持ちをお聴きしつつ、以下のようなことを一緒に考えていきました。
・急に辞めてしまうことは、会社側にとっては「迷惑な人」の印象しか残らないかもしれない。これまでやってきたことさえ否定されるかもしれない。それで後悔はしないのか。
・この会社でやれることはやった、任された仕事をやり遂げたなどの達成感を味わってから辞めるのもひとつの手。それで自己効力感が高まり、転職先で自信を持って働くことに繋がる。
・辞めた場合、次に勤める企業は、どのような業務で、どのような職務をしたいのか、まずは漠然としたイメージでいいので考えてみる。
・今の会社に勤めるメリットデメリット、辞めたときのメリットデメリットを書き出して客観的な判断材料を作る。
・後輩の昇進や自分への評価について、上司に相談してみたか。
※実は、上司や会社側と話し合いをしないまま辞めてしまう方が少なくありません。パワハラ上司は論外ですが、話ができる相手であれば辞める前に相談してみることも大切です。それでも、その上司とはこれ以上難しいと感じたら、別の部署への異動はできないかなど人事部に相談するなどしてやれることはやり、辞める以外の選択肢を探ってみる。
・自分の心身を健康に保つためのレジリエンス対処法。
キャリアプランを作成。自身のスキル能力を活かした会社を選ぶための準備。
・今の会社に勤めながら(お給料をもらいながら)、使える制度をうまく活用する。
※例えば、厚生労働省の「教育訓練給付制度」を利用すれば、就業中に必要な資格を取得することができます。

これはこのご相談の場合ですのでほんの一例です。ひとりでは不安になることを、弊社では未来コーチと一緒に一つひとつ解していきます。それにより、自分にとって何が大切なのか、何をしなければならないのかを気づかれるようです。明るい未来に繋がるようサポートさせていただきます。

それでは、「気づきの質問6」です。

Q6:
2020年、どんなことが嬉しかったですか?

2020年は新型コロナウイルスのパンデミックで、今まで当たり前にできていたことができなくなってしまいました。戸惑いを覚え、さらに不安や恐怖を感じている方もいるでしょう。この1年間、このような環境下でみなさんよく頑張りました。2020年の年末まで頑張った自分を褒めてあげましょう。

そんな2020年最後の気づきの質問は、2021年に向けて気持ちを整えて、少しでも前向きになれるようにと願って、あえて嬉しかったことをお聴きします。よければ書き出してみてくださいね。

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