令和4年9月6日に厚生労働省が「令和4年版 労働経済の分析」(労働経済白書)を公表しました。
白書の主なポイントは以下のとおりです。
【白書の主なポイント】
・人手不足感が再び高まる中で、転職者数の大幅な減少が続くなど労働市場の動きには課題がみられる。
・介護・福祉分野やIT分野の人材の需要の高まりなど、労働力需要の変化に対して、外部労働市場を通じた労働力需給の調整が今後重要である。
・キャリアコンサルティング等を通じた主体的なキャリア形成の意識付けや、自己啓発によるスキルの向上等が、転職などのキャリア形成の希望をかなえる重要な要素である。
出典:厚生労働省ホームページ
3番目のポイントとして「キャリアコンサルティング等を通じた主体的なキャリア形成の意識付けや、自己啓発によるスキルの向上等」があげられています。
厚生労働省「令和2年度能力開発基本調査(個人調査)」および労働政策研究・研修機構「キャリアコンサルティングの実態および潜在的ニーズ–相談経験者1,177名等の調査結果より」(2017年)をもとに作成されたグラフによれば以下のことがわかったということです。
▶キャリアコンサルティングを受けた者はキャリアを形成する上で主体性が高い者が多く、一つの分野に限らず幅広い分野でキャリアを形成している傾向がある
▶自らの能力が社外でも通用すると考える者においては、企業外でキャリア相談を受けている者の割合が高い傾向があり、また、企業外でキャリアコンサルティングを受けた者は自己啓発への意識が高い者が多い傾向がある
これまで1,000名以上のキャリアコンサルティングを実施してきた弊社もまさに同じ見解です。
例えば、企業の従業員の方々へのキャリアコンサルティングの場合。
弊社では100社以上の企業の従業員の方々に対してキャリアコンサルティングを実施してまいりましたが、企業側からよく言われたのは、「従業員がキャリア形成を主体的に考えるようになってしまったら会社を辞めたくなり転職してしまうのではないか?」と。そのような心配をされる上司の方が少なくありませんでした。
しかし、実際にキャリアコンサルティングを実施したあとは、そういった心配をされた上司の方から「キャリアコンサルティングを受けた従業員が主体的に動くようになって顔つきがかわった」と喜びの声をいただくことも少なくなかったです。
なぜたった1度のキャリアコンサルティングで従業員の方がそんなにかわることができたのでしょうか?
キャリアコンサルティングで何を行ったのか?
実は、従業員の方からお話しを丁寧にお伺いしながら言語化し、その方の価値観や強みを明確にしたうえで自己肯定感を高め、その方のキャリアプランを作成し、そのために何をすべきかを整理していっただけなんです。
キャリアコンサルティング開始時は従業員の方が暗い顔をしていたとしても、お話しをいろいろとお聴きして自己肯定感を高めていくと終了時には「今日こういった時間を持てて本当によかった」とお顔が明るくなっていらっしゃいます。
企業側にとっては、従業員の方々が目指す方向が明確になりモチベーションがあがったり生産性が高まったりを期待できます。
ただ実態としては、今回の白書によれば「自己啓発の費用面の支援などを行っていない企業が半数程度存在する」ということでした。
これは本当にもったいないなあと思います。
弊社としてもキャリアコンサルティングの有用性をしっかり伝えていく役目を果たせなければと改めて感じました。
ご自身の勤めている企業でそのような機会がない場合はぜひ個人で弊社のキャリアコンサルティングをご活用ください。
譲れない価値観やご自身の強みを明確にしながら今後のキャリアプランを考えていきましょう。
予約はこちらのページからお願いします。
明日からもう10月ですね。2023年に向けて準備していきましょう。未来は自分で創る!